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名画の裏側シリーズ

コンセプト

2016年10月に個展「三人のヨシダ展」のために制作した1,5m立方の巨大な彫刻作品とテキストによる作品です。
有名絵画を立体彫刻化する「名画の裏側」というシリーズ作品の最後としてピーテルブリューゲルの「バベルの塔」をもとに制作しました。
立体彫刻作品の周囲にこの作品に関連したオリジナルのテキストも同時展示したインスタレーション作品となっています。
作品内のミニチュアの人間にキャラクターと視覚的特徴を設定し、「ウォーリーを探せ!」のように子供でも楽しめる作品を目指しました。

生と死という人類最大の難問を表現しました。

SFの考えを基に、ベックリン原作「死の島」の描かれた20世紀という時代性を取り入れた作品です。

産業革命も落ち着き、人類が科学を称賛していた20世紀、科学の力を使って死を生に変えようという人々の試みと、死んだ愛する人を蘇らせたいという遺族の願いを裏や”中”で表しています。

炎の画家の自画像ではないかともいわれるこの「糸杉」という作品には本当に彼自身がいたのではないか。

そういう考えでゴッホを糸杉の後ろに配置しました。

そして、確かな実力があるにもかかわらず「生きていた時代の栄誉」を受けれなかったゴッホ。しかし、のちの時代にゴッホは「名画家」として認められました。

「生きていた時代の栄誉」=太陽、「死んだ後の名誉」=月に見立てて、ゴッホを「月を釣った人」としてゴッホに月を釣ってもらいました。

ルネ=マグリット原作「光の帝国」を立体化し、自分の設定とその裏側に潜む問題を想像して、中や裏につけくわえました。

 

「名画の裏側」は「有名絵画の裏側では何かが起こっている」というテーマとして、有名絵画を立体彫刻にした作品です。
「死の島」から「バベルの塔」まで合計4作品を制作しました。
  また、「バベルの塔/インベイダー」では人間の内面を描いたテキスト「個人の記」も一緒に展示することで、自分なりに考えた”裏設定”も表現するとともに外には見えない人々の内面、”人間の裏側”を表現しようとしました。
 そして、「ウォーリーを探せ!」のようにミニチュアの人間を探してみる「探してみよう!」というテキストも同時展示し、子供から大人まで楽しめる作品にしようという試みも行いました。

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